平塚駅　大船軒　【駅弁・駅そば・駅うどん】

シリーズ　駅弁・駅そば・駅うどん

シリーズ　駅弁・駅そば・駅うどん

～旅は道連れ、世は情け。旅の途中に一服を～

１．前置き

　折角、甲信越地方にまで行ったにもかかわらず、その次の回では、まさかの東海道。計画も何もあったものではありません。しかしながら、無計画でも問題なく進んで、その上楽しい。自分の旅の特徴のような感じもします。

２．大船軒とは何か

　さて、今回お邪魔したのは「大船軒」という、駅弁マニアには知らない人はいないというほどの駅弁屋さんです。自分の中の憶測に過ぎないのですが、きっと鎌倉などの行楽地に行くために、大船駅を使った人も、一度は耳にしたことがあると思います。
　というのも、この「大船軒」は、日本で初めてサンドイッチの駅弁を販売したり、鯵の押寿司を販売したりするなど、日本の駅弁史上、語ることを避けられない会社の一つです。
　しかしながら、今回自分が食べたのは、これらのものではありません（いずれ、また別の回で紹介すると思います）。というのも、これらは他の方のサイトでも多く紹介されていますし、何しろ金のない自分にとってみると、若干お高め（1000円前後はします）。しかし、そんな弁当の中でも赤字覚悟で売っているメニューがあるというのです。

３．特得いなり

　特得いなりは、その名の通り、いなり寿司のお弁当です。ただ、その量と料金が一般の想像を絶するものなのです。
　そう、実はこの弁当には、いなり寿司が10個入っています。それでいて価格はなんと350円（税込）。１つあたり35円という、ある意味で暴挙に出ているようにも見えます。
　それもそのはず、実はこのいなり寿司は、いわゆるB級品なのです。メニューを見ていただけると良くわかると思いますが、大船軒には正規の（？）いなり寿司が販売されています。その製造工程で、失敗してしまったものを販売して詰め合わせているというわけです。